この活動はトリニティ株式会社が運営しています。
ソーシャルワーカーを中心として、福祉事業を展開する専門家達をネットワークしています。
π型(パイ型)モニターは単一分野の専門家ではなく、複数の専門性を知る現場プレイヤーであるプラクティター(実践家)で構成されている為
業界や現場の状況・モノやサービスに対しての的確かつ包括的な経験をフィードバックすることができます。
2018.01.10
福祉×IT @仙台 ハッカソン 開催!
本日は仙台市で、地方創生と人材開発をテーマに活動するエイチタス(株)の主催による介護福祉×ITハッカソンを、
弊社のソーシャルケアデザインチームでお手伝いした。
市内の福祉介護従事者が複数集まり、仙台フィンランド健康福祉センターに缶詰になってのワークだ。
日本の介護の課題解決は、世界の市場を制す!
まず、介護に於けるIT推進の理由は、業務効率だけでなく、リハビリなどの専門技術を強化したそれを均質化する事でのサービスの向上や、利用者の満足度の視覚化が必要なことから、今後一層加速するとの話題提供から。
このゲストのトークは、高知大学で地域共働学部で教鞭をとる須藤氏。
彼は過去に医療福祉現場を経験したソーシャルワーカーでもある。
最近は、大企業もかなり積極的に介護に参入しているが、高知県はじめ日本の人口減少、高齢化による課題は、今後は世界で起きるもの。
課題先進国の日本でのソリューションが出せることが出来れば、グローバルでビジネス展開できるからだ。
しかし、まだまだ現場の声が反映されたソリューションには至っていない。
ロボットやAIに置き換われない介護人材
一方、それほど注目される介護の現場では、変わらず人材不足や知見のバラツキなどが問題である。
とはいえ、ダニエル・ピンク氏やトム・ケリー氏の著書はじめ、イノベーションの書籍には
これからロボットやAIには代用出来ないヒトならでは~として未来に残るといわれる仕事に
デザイナーだけでなく、介護従事者という記述がある。
そう。介護こそ、これからの創造的人材といえる。なぜなら介護従事者は、非言語コミュニケーションに長けていて表面のニーズ、リクエストだけでなく、課題の本質や背景を傾聴、察することができる能力が高いから。
これからは、一層それが充分に発揮されなくてはならないのだ。
約1時間に及ぶ須藤氏のオープニングトークの後に、いよいよ参加者によるワークショップが行われた。
まずはIT活用の前に、課題自体を考える
今回は、いかに現場の困り事を洗い出し&深掘りして、課題の本質を見い出せられるか~に集中した。
ブレインライティングシートを活用し、見えている課題を放置したらどうなるか、、を連続して書き出すワークと叶えたい欲求シートの書き出しの連打!
日頃使ってない脳がフル回転。
続いて、叶える前と後の、ビフォー&アフターもイラストにして書いてみる。
この進行では、ワークの途中で簡易なシーンのビジュアル化、イラスト化のエクササイズも組み込まれている。
いつの間にか、参加者は、目の前の本質的な課題とその解決に向けての小手先やテクニックではない明日からやるべきアクションがみえてきたのだ。
そして、時間が来て、、、今回のWSプログラムは終了となった。
次回は、2月の3日、4日の週末。
今日のワークで抽出した課題を、デザイナーやプログラマーにも参加してもらい、本日の課題を視覚化しながら解決して行くプログラムとなる。
次回の成果がますます、楽しみだ。
取材:トリニティ(株)デザインプロデューサー 湯浅
クライアント企業は、エレクトロニクス分野の老舗企業。
創業以来培ってきた、さまざまな技術を医療・福祉分野の商品やサービスに応用することを目標に、複数の医療機関と連携して医師やスタッフへのヒアリングを実施してきました。
しかしこうした努力で外部の知見は理解できても、具体的な商品アイデアにつなげるのは容易ではありません。
そこでソーシャルケア・デザインを運営するトリニティ(株)では、課題解決のためのワークショップを提案。ソーシャルケア・デザインの中核とも言える福祉と異分野、複数の専門性を持つソーシャル人材のネットワーク「π型モニター」から、今回のプロジェクトに相応しいメンバーを起用し、クライアントとトリニティからなるプロジェクトチームに合流。
新たなビジネスモデルを立ち上げることを目標に、“アイデアソン”を実施しました。
福祉分野への参入という課題を抱えるクライアント企業と、デザインシンキングのノウハウによるワークショップ・デザインを得意とするトリニティ(株)。そこに現場を知るπ型モニターならではの視点が加わることで、既存の調査などからは得られない、医療・福祉の現場のリアルをワークショップ参加メンバーが共有。
机上の議論から離れ、より現場に肉薄した課題の抽出と解決ためのアイデア抽出が短期間に実現。リアリティのある製品・サービスのアイデアが導き出されました。
ソーシャルケア・カフェとは、福祉現場の次世代を担うメンバーと、デザイナーなどが集う交流の場です。
異なる専門性を持つ人同士が自由に語り合うこと、視点の違いから、新たな気づきを持ち帰ることができます。
実施時期はFacebookページにて毎回ご案内します!
π型モニターの登録にご興味あるかたへ
担当 須藤順 s.jun@trinitydesign.jp
企業のご担当者、メディア関係者の方へ
担当 湯浅保有美 hoyumi@trinitydesign.jp