Social Care Design

「私たちは常に“ひと”を観て、そして明日をカタチにします」

BLOG

2015.08.03

ソーシャルケア・カフェVol.1 認知(症)の認知


介護や福祉、医療などの現場の課題をデザインで解決する取り組みをしているソーシャルケア・デザイン。このテーマに関心のある様々な分野の方々との対話の場としてソーシャルケア・カフェというのを不定期に行っていました。
が、もっと能動的に取り組めないか!ということで、さる7月11日に第一回目を開催しました。
2025年には高齢者の4人に1人は、と言われる難病「認知症」にフォーカス。
「認知(症)の認知~認知症になっても・なった人とより良く生きるには。」
場所はおくりびとアカデミーをお借りしました。
150711_111
認知症看護認定看護師、認知症ケア専門士、美容ライター、ホリスティックビューティーインストラクターと多才な顔を持つ山本幸美さんから、話題提供していただくインプットからスタート。

150711_037

まず、認知症とは?
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、パーキンソン病と連動するレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症といった代表的症状の説明から。
次に、認知症のケアについて、
1.尊厳を守る
「認知症になると、『あの人認知だから…』というような言い方をされることが多いけど、もちろん認知症はあるけれども、それ以前に人として関わることが失われている」
2.不安・深い・苦痛を最小限にそれらを取りのぞいてあげることがBPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia:認知症の行動と心理症状 / 周辺症状)を出さないことにつながる。認知症の人のペースに合わせた丁寧なケアが大切。
3.ADL(activities of daily living:日常生活動作)に合わせたケア
日常生活のできること、できないことを正しくアセスメントする「認知症になったからトイレにいけなくなった」本当にそうなのか?その人目線で見極めることが大切
BPSDが出ている=不安や不快や苦痛があるということ。想いを適切に言葉で表現をできない認知症の人の感情や気持ちの表現の"手段"としてBPSDがあるので、何に不安や不快や苦痛があるかを、BPSDの背景を考えてみることが大切。
そして、まとめに
「自身の対応を振り返ること。無意識に自分の価値観や考えでケアを進めてしまっていないか、常に振り返ることも必要。自分がしてあげた~ではなくて、認知症の当人が『大切にしてもらえた』と思えるようなケアをして欲しい。」
「正しい知識をもって。経験も勿論だけれど、それだけでなく、正しい知識を合わせて総合的に考えることが大切。」と、熱く訴えてくださいました。

そして休憩を挟んで、ソーシャルケア・デザイン代表の須藤氏によるグループワークです。

150711_045

まずは自己紹介から。その後「自分が認知症になってもこう生きていきたい」という投げかけに、4つのグループが発表したのは言葉は異口同音に、
『今までの自分の積み重ねの延長線上で生きていきたい。』というものでした。
認知症というひとつの病を「自分事」として捉えるための投げかけをベースに
「喜んで・安心して 認知症になれる社会とは、どんな社会か?」
「認知症の方が「大切にしてもらえた」と感じられるケアのあり方・仕組み・アイデア」
それぞれの問いにブレストを重ねていきました。

150711_055

150711_060

150711_090

150711_118

驚くことに4つのチームそれぞれから、ワクワクするような、楽しい、そして実現がイメージできる素敵なアイデアが生まれました。それはサービスであったり、プロダクトであったりと様々。実現したら「今までと、そこから先もhappyに繋がっていける」アイデアばかりでした。

今後もこうした宝物のような人と時間とアイデアを積み重ね、実際の実現まで見据えて、デザインの力で課題解決に取り組む対話の場として、新生ソーシャルケア・カフェを開いていく予定です。
image015
参加者のみなさん一同、お疲れ様でした!